PRESS 2026.06.07

三重県中南部の未来を、ここから動かす

僕は、この三重県中南部地域には、まだまだ大きな可能性があると思っています。海や山、歴史や文化があり、観光や食、産業にも力があり、人も本当にあたたかい。一方で、若い世代の流出や企業の人材確保の難しさなど、いいものがあっても地域全体の力としてつながり切っていないもどかしさも感じています。だからこそ、地域の力をつなぎ、前に進めていく“核”が必要です。FC.ISE-SHIMAは、その役割を担うクラブでありたいと思っています。

想いを結果につなげる土台と、自分自身の再挑戦

このクラブに今いちばん必要なのは、想いを結果につなげるための土台です。気持ちや情熱だけでは上には行けず、組織の強さや経営の安定があって初めて前に進めます。逆に言えば、長い時間をかけて築いた地域とのつながり、支えてくださる皆さんとの関係、このクラブを何とか前に進めたいという現場の執念などの「土台」がすでにあることが、私たちの最大の強みです。

僕自身、選手としていろんな経験をしてきました。思い通りにいったことばかりではありません。大きなけがもありましたし、サッカーの世界の厳しさも、悔しさも、十分に味わってきました。指導者としても、自分が思い描いた通りにいかなかった時間がありました。でも、そこで終わりじゃなかった。うまくいかなかった経験があるからこそ見えることもあるし、立ち止まったからこそ、もう一度本気で向き合えることもある。僕にとって今の挑戦は、ただクラブの仕事をしているということではなくて、自分自身の再挑戦でもあります。だからこそ、きれいごとではなく、この地域で本当に必要とされるクラブを、時間をかけてしっかり育てていきたいと思っています。

社会インフラとなり、価値を生み出すクラブへ

体制のことを言うと、NPO法人から株式会社に“変わった”と受け取られるのは、少し違うと思っています。クラブそのものが別物になったわけではありません。アカデミーはこれまで通りNPO法人が中心になって担い、新会社はトップチームの運営と自主事業を担う。その役割をよりはっきりさせた、ということです。でも、僕らの中ではクラブはあくまで一つです。育成もトップも地域との活動も全部つながっているし、そこを切り分けて考えたいわけではない。そして、Jリーグを目指していく上でも、株式会社化は必須要件でもあり、経営と責任の土台を整えることは欠かせません。それぞれの役割をしっかり果たしながら、一体となってクラブを前に進めていく。その形を、これからもっと強くしていきたいと思っています。

これからFC.ISE-SHIMAが、地元企業やこれから協賛を考えてくださるパートナー企業の皆さんに対して提供したいのは、単なる広告の場ではありません。このクラブと関わることで、地域との接点が生まれ、人が集まり、企業の想いや姿勢が伝わっていく。採用やブランディング、社員の誇りづくり、地域貢献、いろんな価値につながっていく存在でありたいと思っています。クラブが強くなれば、それはクラブだけの話ではなくて、地域の元気や企業の活力にもつながっていく。そういう関係を、もっと本気でつくっていきたいです。

僕が思う「サッカークラブが社会インフラになった姿」というのは、試合のある日だけ注目される存在ではなくて、地域の日常の中に当たり前にある存在になることです。子どもたちにとっては夢や目標に出会える場所であり、若い世代にとっては地域に残る理由の一つになり、大人にとっては誇りやつながりを感じられる場所になる。企業や学校や地域が自然につながっていく真ん中に、このクラブがある。そうなったとき、クラブは単なるスポーツチームではなく、地域を支える一つの力になれると思っています。

共に険しい道を勝ち抜き、Jリーグへ

東海リーグからJFL、そしてJリーグへ。そこは簡単な道ではありません。むしろ、簡単じゃないからこそ価値があると思っています。トップチームの選手や現場には、うまいとか強いだけではなくて、この地域を背負って戦う覚悟を求めたい。自分のためだけじゃなく、応援してくれる人のために走れるか。苦しい時に逃げずに向き合えるか。日常を変えられるか。そういうところまで含めて強い集団にしていきたいと思っています。勝負の世界ので結果はもちろん大事です。でも、その結果を支えるのは、日々の姿勢と責任感だと思っています。

僕は、このクラブはクラブだけのものではなく、サポーターの皆さんと一緒につくっていくものだと思っています。勝った時に喜び合えるのはもちろんですけど、本当に力になるのは、簡単じゃない時にも変わらず支えてもらえることです。遠くまで足を運んでくれる人、日々クラブのことを気に掛けてくれる人、声を出して後押ししてくれる人、その一つひとつの存在が、選手にもスタッフにも大きな力を与えてくれています。サポーターの皆さんの熱量や想いは、このクラブの大きな強さです。だからこそ、クラブが強くなるだけじゃなく、応援してくださる皆さんにとっても「このクラブを応援していてよかった」と思える存在にならないといけない。その誇りや一体感を、もっと大きくしていきたいと思っています。

FC.ISE-SHIMAは、皆さんに支えられてここまで来ましたし、これから先も、皆さんと一緒でなければ前には進めません。三重県中南部からJリーグへ。その先にある地域の未来まで見据えて、ここから本気で挑戦していきます。ぜひ、これからも一緒に歩んでください。

株式会社FC.ISE-SHIMA
代表取締役 / GM小倉 隆史